欲のカラクリ
私は、子ども達の発言のなかで、
・「クラスで1番になりたい。」
・「〇〇さんに勝ちたい!」
・「今度、英語で80点とったらゲームソフト買ってもらえるんです。」
などに対してリアクションうすいです。
(「よし!がんばろう!」と応援すべきかもしれませんが、、、、)
現時点で、私が、思っている【欲】のカラクリは、
『欲を満たせば、さらに大きな欲が生まれ、永遠に満たさせることはなく、むしろ、心は、乾く』ということです。
ゲームが、いい例です。
新しいゲームソフトを購入➡楽しい➡あきる➡次の新しいゲームソフトを購入したくなる
➡購入➡楽しい➡あきる➡次のゲームが欲しくなる
➡でもすぐには買えない➡不満。
勉強や勝負の場合、最終的には、『不満』というより『疲れる』、『疲弊する』です。
または、『あきらめる』、『心折れる』、『燃え尽き症候群』です。
では、何を大事にすればいいかと言うと、
現時点での答えは、『楽しい』または、『好き』です。
・「クラスで1番になりたい。」に対して、
➡「むずかしい問題、解けるようになってきたよね!」
➡「そうそう、計算スピードあがってきてるよ!」
➡「正解の数、増えてきたよね!」「その調子だよ」
・「〇〇さんに勝ちたい!」
➡「部活がんばってるよね。」「どんな時楽しいの?」
➡「プレーでは、何が得意なの」「確かに腕たくましくなってきたよね。」
➡(テストが終わり、久々の部活で)やっぱりテニス楽しい、と感じる。
学生の頃、オリンピック出場を目指している選手をサポートするコーチから、
「オリンピックでメダルを取る選手は、どんな選手だと思う?!」と質問されました。
私:「ワールドで1位の外国選手に勝ちたい。」
(その選手に勝てれば金メダルが取れるという意味合いから)
コーチ:「理解できるけど、このような選手は、この時点でその外国選手に負けているし、良くてオリンピック4位どまり。」
「オリンピックでメダルを取る選手は、誰かに勝ちたいではなく、ヨットが大好きでたまらない選手。」
「セーリングが楽しくて、楽しくてしょうがない選手が、メダリストになる。」
パリオリンピックで銀メダルを獲得した岡田圭樹選手は、
とにかくヨットが好きで、学校の工作では針金や折り紙でヨットの模型を作り、
お風呂ではブイ(マーク)に見立てたアヒルと船のおもちゃを浮かべて遊んでいたそうです。
【欲を満たすこと】を行動の原動力にするのではなく、
【楽しいからやる】【好きだから】が原動力になると強いと思っています。