更新日:2024年10月12日

欲のカラクリ

 

  私は、子ども達の発言のなかで、

 

・「クラスで1番になりたい。」

 

・「〇〇さんに勝ちたい!」

 

・「今度、英語で80点とったらゲームソフト買ってもらえるんです。」

 

などに対してリアクションうすいです。

 (「よし!がんばろう!」と応援すべきかもしれませんが、、、、)

 

 現時点で、私が、思っている【欲】のカラクリは、

『欲を満たせば、さらに大きな欲が生まれ、永遠に満たさせることはなく、むしろ、心は、乾く』ということです。

 

 ゲームが、いい例です。

新しいゲームソフトを購入➡楽しい➡あきる➡次の新しいゲームソフトを購入したくなる

 

➡購入➡楽しい➡あきる➡次のゲームが欲しくなる

 

➡でもすぐには買えない➡不満。

 

 勉強や勝負の場合、最終的には、『不満』というより『疲れる』、『疲弊する』です。

または、『あきらめる』、『心折れる』、『燃え尽き症候群』です。

 

 

  では、何を大事にすればいいかと言うと、

現時点での答えは『楽しいまたは『好き』です。

 

・「クラスで1番になりたい。」に対して、

➡「むずかしい問題、解けるようになってきたよね!」

➡「そうそう、計算スピードあがってきてるよ!」

➡「正解の数、増えてきたよね!」「その調子だよ」

・「〇〇さんに勝ちたい!」

 

 

➡「部活がんばってるよね。」「どんな時楽しいの?」

➡「プレーでは、何が得意なの」「確かに腕たくましくなってきたよね。」

➡(テストが終わり、久々の部活で)やっぱりテニス楽しい、と感じる。

 

 

   学生の頃、オリンピック出場を目指している選手をサポートするコーチから、

「オリンピックでメダルを取る選手は、どんな選手だと思う?!」と質問されました。

 

私:「ワールドで1位の外国選手に勝ちたい。」

(その選手に勝てれば金メダルが取れるという意味合いから)

 

コーチ:「理解できるけど、このような選手は、この時点でその外国選手に負けているし、良くてオリンピック4位どまり。」

 

「オリンピックでメダルを取る選手は、誰かに勝ちたいではなく、ヨットが大好きでたまらない選手。」

 

「セーリングが楽しくて、楽しくてしょうがない選手が、メダリストになる。」

 

  パリオリンピックで銀メダルを獲得した岡田圭樹選手は、

 

とにかくヨットが好きで、学校の工作では針金や折り紙でヨットの模型を作り、

 

お風呂ではブイ(マーク)に見立てたアヒルと船のおもちゃを浮かべて遊んでいたそうです。

 

 【欲を満たすこと】を行動の原動力にするのではなく、

【楽しいからやる】【好きだから】が原動力になると強いと思っています。