更新日:2024年7月13日

ナッジ理論

 ナッジ理論とは、アメリカのシカゴ大学リチャード・セイラ―教授が提唱した行論理です。

 

 ナッジの目的は、ちょっとしたキッカケを与え、本人が無意識によい選択をするように誘導することです。

 

例1)      お店のトイレ

①  『いつもきれいに使ってくれてありがとうございます。』

②  男子トイレの便器にハエの絵を描く。

無意識に絵を狙うようになり、床の汚れが減り清掃費用も大幅に削減。

 

 

例2)駅の階段やデパートの階段に「ここまで登って〇〇カロリー」。

➡健康促進のために階段を登りたくなる仕掛け。

 

 

例3)      思わず消しちゃう照明スイッチ

 

 

 私が、この理論に興味を持ったキッカケは、

やる気のない生徒に【努力】ではなく【仕組み】で頑張れる方法がないかと模索していた時でした。

 

 

 ナッジ理論を教育に応用すると,

例1)「勉強しなさい!」

➡というよりも「いつも勉強頑張っているね!今日は何をする予定?」

※「そもそも勉強しないし!」と突っ込み入りそうですが、ほんのちょっとでも勉強したらホメる。

 

 

例2)   家だと集中できない。

➡「地区センター、図書館の自習室をつかってみたら。」または「塾の自習室に来る?!」

※私、お盆の時期、インターハイの引率で和歌山に行くのですが、

公営図書館(ノビノス)(21:00まで営業していて、館内にスターバックス、個室、隠れ部屋、寝転んで読書できるスペース)に行くのが楽しみでその近くに宿泊を予約しました。

 

 

例3)挨拶を増やす。

➡生徒「こんにちは。」

私「いいね!今の気持ち良い————–!100点。」(点数をつける)

➡生徒「ありがとうございます。」

 私「すごーーーーーーーい。今日、3回目だよ。」

 

 

 

ナッジ理論は、『優しく説得する』、『そっと後押しする』といった意味だそうで、

私は、感銘を受けています。

 

ある種コーチングに似てますね。

 

何かの役に立てたら幸いです。

 

わかなべ