ナッジ理論
ナッジ理論とは、アメリカのシカゴ大学リチャード・セイラ―教授が提唱した行論理です。
ナッジの目的は、ちょっとしたキッカケを与え、本人が無意識によい選択をするように誘導することです。
例1) お店のトイレ
① 『いつもきれいに使ってくれてありがとうございます。』
② 男子トイレの便器にハエの絵を描く。
無意識に絵を狙うようになり、床の汚れが減り清掃費用も大幅に削減。
例2)駅の階段やデパートの階段に「ここまで登って〇〇カロリー」。
➡健康促進のために階段を登りたくなる仕掛け。
例3) 思わず消しちゃう照明スイッチ
私が、この理論に興味を持ったキッカケは、
やる気のない生徒に【努力】ではなく【仕組み】で頑張れる方法がないかと模索していた時でした。
ナッジ理論を教育に応用すると,
例1)「勉強しなさい!」
➡というよりも「いつも勉強頑張っているね!今日は何をする予定?」
※「そもそも勉強しないし!」と突っ込み入りそうですが、ほんのちょっとでも勉強したらホメる。
例2) 家だと集中できない。
➡「地区センター、図書館の自習室をつかってみたら。」または「塾の自習室に来る?!」
※私、お盆の時期、インターハイの引率で和歌山に行くのですが、
公営図書館(ノビノス)(21:00まで営業していて、館内にスターバックス、個室、隠れ部屋、寝転んで読書できるスペース)に行くのが楽しみでその近くに宿泊を予約しました。
例3)挨拶を増やす。
➡生徒「こんにちは。」
私「いいね!今の気持ち良い————–!100点。」(点数をつける)
➡生徒「ありがとうございます。」
私「すごーーーーーーーい。今日、3回目だよ。」
ナッジ理論は、『優しく説得する』、『そっと後押しする』といった意味だそうで、
私は、感銘を受けています。
ある種コーチングに似てますね。
何かの役に立てたら幸いです。
わかなべ